クラウス・オガーマンが最高得点とは、これ如何に?
- 後藤:
- 面白いですねー、クラウス・オガーマン、こんなもんが高得点なんだ。皆さんが出されたこのリスト、実に面白い。
- 村井:
- 最高得点がおもしろい、笑えるんだよ。チャーリー・ヘイデンとマーク・ジョンソンとクラウス・オガーマン、この3つが最高得点って、なんだおまえらこういうのが好きなのね。(一同爆笑)
- 後藤:
- この予選リスト、そのまま掲載したらおもしろいよ。
- 須藤:
- クラウス・オガーマンって時代感じないんだなぁ、とかね。
- 後藤:
- あれ、結構出来いいもん。
- 村井:
- 意外とああいうのって点数入るんだよね。
- 後藤:
- これはいい。
- 村井:
- いやでも、これ、例えばベスト20で出してくださいって言われたら、落ちる可能性があるんだよね。そうなると。これは30-40枚選んでいるから入っているってことがあるわけで、20枚なら1位じゃないですよね。
- 後藤:
- あっ、そうだよね、確かに20枚だったら入れないよな。
- 村井:
- それがおもしろいよね。
- 後藤:
- 20枚だったら絶対オガーマンは入らない。
- 須藤:
- 80年代の代表かって言われたら、違いますよね。
- 後藤:
- それはそうでしょう。
- 村井:
- でもこの驚くべき結果はやっぱり公表すべきだと思いますけどね(笑)。おもしろいよ、これ。
- 後藤:
- 『MOBO』なんて、俺入れていたんじゃないの?
- 村井:
- え? モボ? 後藤さん入ってないんだよ。入れます? そうすると4票獲得(笑) 。
- 後藤:
- おかしいじゃん。偏っているよ、そんなもん(笑)。
- 村井:
- そこが80年代の怖いところ。(一同爆笑)
- 後藤:
- あー、入れてないかもしれない。
- 村井:
- あと、点が割れる人っているんですよ。名前はいっぱい出てくるけど、アルバム単位では2点とか、1点とか。
- 益子:
- 人によって選ぶアルバムが違うんですよ。
- 須藤:
- マイルスがひどいですよね。キップ・ハンラハンも割れちゃっているんですよ。
- 後藤:
- あ、『MOBO』入れてないや。個人的にいいアルバムだな、と思っているけど入れちゃいないや。
- 村井:
- なるほど。キース・ジャレットの『スタンダーズ vol.1』とチック・コリアの『スリー・クァルテッツ』、ここまでの60枚が複数票入っているんですね。
- 後藤:
- おもしれーなー。これを見ると誰と誰の連帯率が高いとかさ。
- 益子:
- えっ、連帯率?(笑)
- 須藤:
- 好みが見えるんですよ。
- 村井:
- 俺は複数票がやたら多いということがわかりました。わりと、みんなが好きなものが好きなやつなんだなあ、って。でも、ウェザー・リポートってほとんど出てこないなぁ。
- 後藤:
- ウェザー、入ってないの?
- 村井:
- 『プロセッション』を益子さんが選んでいて、あとはないのかな?
- 須藤:
- ウェザーは1枚しか入ってないです。僕はジョー・ザヴィヌルの『ダイアレクツ』を入れました。
- 後藤:
- ザヴィヌル・シンジケイトでしょ?
- 須藤:
- いえ、ソロの。
- 後藤:
- あ、そうか。
- 村井:
- ウェザーのセルフ・タイトルのやつって80年代だよね?
- 須藤:
- 81年。
- 村井:
- 『ナイト・パッセージ』は? あれ80年?
- 須藤:
- 80年ですかね。
- 村井:
- そうか。普通入れてもいいよね。自分が入れてないくせに言うのも変か(笑)。なんで入れてなかったのかなぁ。
- 須藤:
- なんか聴かないですよねぇ。
- 後藤:
- 『ナイト・パッセージ』って、花火みたいなジャケットだっけ?
- 村井:
- 火山の噴火のジャケット。
- 須藤:
- エリントンの曲とかやっているやつですね。
- 後藤:
- 「ロッキン・イン・リズム」か。
- 村井:
- そうそうそう。
- 後藤:
- なんで入れてないんだろう。結局、あの頃の話題作も21世紀になると印象が薄くなっているってことだね。出た当時だったら絶対ウェザー何枚も入っちゃうと思う。
- 須藤:
- 次の展開(次作)が見えちゃってて、そっちのほうがもっと面白くなっていること知っているし、あと今聴いていると結構辛いところもある。
- 後藤:
- まぁ、もう入れなかったものは入れなかったことにしましょう。6枚のうちで最後に記憶に残っているのはやっぱり『ナイト・パッセージ』だなぁ。それから後になると、もう記憶が混濁してきちゃう。それにしてもクラウス・オガーマンがトップって、やっぱりおかしいよね。
- 村井:
- いや、4点獲得のトップが4つある、と。
- 後藤:
- みんなが選んだ結果だからしょうがないよね。
- 須藤:
- デイヴ・ホランド、マーク・ジョンソン、チャーリー・ヘイデンは順当かなぁと思うけど。
- 村井:
- でも、この『セカンド・サイト』っていうのは我々の間でものすごい人気だけど、一般的にはどうかっていうとね。だからかなり特殊といえば、特殊だよ。
- 後藤:
- ふーん、面白いなあ。どこまで自動的に決まるようになるの?
- 益子:
- 2票獲得までは一応自動的に100枚に入れる予定なんですけど、改めて一通り見て、これは外してもいいだろう、という話はありです。
- 須藤:
- 一本化話はかなりありますよね。
- 後藤:
- それはあるよね。ジェリ・アレンなんかそうしたほうがいいんじゃないの?
- 須藤:
- パット・メセニーとか、ジョン・スコフィールドとか。
- 後藤:
- そうだよね。2枚入れることはないけれども、っていうのはあるよね。
- 須藤:
- 2枚入れるなら、2枚入れる意味あるでしょ、ってことになるし。
- 後藤:
- あー、でも今こうやってみると、ECM結構多いなぁ。
- 須藤:
- すみません、私のせいです。たくさん選びました。
- 原田:
- すごく多い。
- 後藤:
- 須藤さんのせいってことはないでしょう。他の人も入れてなければこうはならないもの。
- 村井:
- 特にECMを意識していなかったかもしれないけど、結果として多かった。
- 後藤:
- やっぱり、質が高いってことだろうな。
- 須藤:
- ECM的には70年代終わりから80年代、いい時期なんですよね。
- 村井:
- いい人がまだECMにいたんだよね、やめちゃった人もいるけどね。
- 原田:
- ECMはがんばっていた。
- 後藤:
- ひとりのミュージシャンでたくさん票が入っているケースは集約するという話もあるね。そうしないとちょっと多すぎる。
- 原田:
- そうやってやると、このアーティストにはこの人は入れてないとか、特に力強く入れているとかわかるんですね。
- 後藤:
- そういうことになりますね。
- 須藤:
- ウィントンはやっぱり、1枚にしようよ、とか。
- 後藤:
- そう、ウィントンが入っているってことでいいんだから。
- 村井:
- 2票以上のところで、複数のアルバムが入っているのは、パット・メセニー、ハービー・ハンコック、特にメセニーが多いね。
- 後藤:
- やはり、それは減らしたほうがいいんじゃない。
- 益子:
- 入れる正当な理由があればいいんですけど、それはこれから検討していきましょう。
- 村井:
- メセニー・グループが3種類あるね。
※ この原稿は2008年7月5日に都内某所で行われた座談会の模様を再構成したものです。
















