八田真行単独選出からは何を選ぶ?
- 益子:
- ちょっとワン・クッションおいて、八田さんのを見てみましょう。
- 村井:
- 八田さんのはわかるのとわかんないのがあるんですよね。
- 須藤:
- わかんないなぁ。
- 原田:
- フォローしていくって感じで進めましょう。
- 村井:
- はい、アンドリュー・ヒル『エターナル・スピリット』。
- 原田:
- はい、これはいいレコードだと思いますね、好きです。
- 後藤:
- オレもいいと思う。
- 村井:
- おっ、3票になっちゃった。
- 須藤:
- なんでみんな入れなかったの?
- 原田:
- なぜ僕、入れなかったのかっていうと、やっぱり『ブラック・ファイアー』とかと比べると、おちると言わざるを得ない。ベースがルーファス・リードなのもマイナスだ。けれどもやっぱり、アンドリュー・ヒルあったらうれしいな、ということですね。
- 益子:
- 次、ウォルター・デイヴィス・ジュニア『スコーピオ・ライジング』。
- 原田:
- これは僕聴いたことないです。
- 後藤:
- これは入れなくていいんじゃない? オレもちゃんと聴いたことないけど。(一同爆笑)
- 須藤:
- ウォルター・デイヴィスの80年代っていわれても、いました? って感じだし。
- 後藤:
- ホントそうだよね。八田さんがいないのに悪いけど、いらないんじゃないの? ひどいなぁ。
- 村井:
- じゃあ、バツということで。
- 益子:
- じゃ、ランディ・ウェストン『ポートレイツ・オヴ・セロニアス・モンク』。
- 原田:
- これ、3部作ですよね?
- 後藤:
- これは入れてもいいと思うなぁ、オレは。
- 益子:
- ジャケットだけ記憶にある、って感じですね。
- 村井:
- パーカッションが入っていて、ちょっとアフリカ風みたいなの。
- 後藤:
- ランディ・ウェストンって他にもいろいろあるんだよな。これとエリントン、モンクをテーマにしたのと。オレそれは入れてもいいと思うんだよな。
- 村井:
- このあとの2枚組の大作よりもこっちのほうがいいと思いますね。(聴いてみると)
- 後藤:
- 思い出した。
- 村井:
- カッコイイよ。
- 後藤:
- これ、カッコイイよ。
- 村井:
- オレ、好きだよ。
- 後藤:
- オレも好きだよ。
- 益子:
- これ、ベースは誰ですか?
- 村井:
- ジャミル・ナッサーですね。
- 後藤:
- ヘンなアルバムだけどね。
- 原田:
- ランディ・ウェストンって今も生きているんですよね?
- 村井:
- 生きていますね。
- 須藤:
- どこかお寺か何かでライヴやりましたよね?
- 原田:
- デカイんですよ、2m以上あるんですよね。
- 村井:
- これは入れていいと僕は思います。
- 後藤:
- オレも。
- 村井:
- はい。次、ハンク・クロフォード&ジミー・マッグリフ『ステッピン・アップ』。
- 原田:
- これはいいレコードですよ。
- 後藤:
- そうなの? オレ聴いたことないな。
- 須藤:
- 80年代って気がしないですよね、普遍的な人たちですよね。
- 原田:
- そうなんですよね、こういうのがあってもいいんじゃないかと思うんですよ。
- 後藤:
- オレ聴いてないからなんとも言えないなぁ。
- 村井:
- ソウル・ジャズ系みたいなのがほとんどないんですよね。
- 益子:
- でも、それをわざわざ80年代に入れるのかっていうところが問題ですね。
- 村井:
- 80年代にこういうものが元気であった、っていうのをね。
- 原田:
- やっぱり売れているんですよね、いっぱい海外で出ているんですよね。
- 須藤:
- マイルストーンからとか。
- 村井:
- とりあえずマルにしておきますね。あとでまた減らせるからさ。次、ウディ・ショウ『ユナイテッド』。僕は、いいと思います。ウディ・ショウのアルバムは結構いっぱいあるんだけど、どれか1枚っていうと『ユナイテッド』でいいかな。
- 後藤:
- あと、何があるんだっけ? いっぱいあるんだよね。
- 村井:
- 70年代後半からあるからなあ。
- 後藤:
- 入れてもいいんじゃない。
- 村井:
- うん、ウディ・ショウは欲しいと思うね。いれましょう。次、いきましょう。グイド・マヌサルディ。
- 後藤:
- アルバム2枚ぐらい持っているんだけど、この辺あんまりよく知らんからなぁ。
- 村井:
- 僕も知らないんだよ。
- 須藤:
- イタリアン・ハード・バップですか。
- 後藤:
- いやいや、ただのピアノ・トリオだと思うよ。
- 須藤:
- ヨーロッパの人ですよね。
- 後藤:
- イタリアのピアニスト。
- 村井:
- これ原田さん知ってる?
- 原田:
- いや、知りません。
- 村井:
- 困ったね、これ誰も知らない、って、選びようがない。
- 益子:
- いやぁ、知らないぐらいだったら、いいんじゃないですか(笑)。なんて。
- 村井:
- うーん、とりあえず、バツにしておこう。
- 後藤:
- しょうがないよ、アイツいないんだし。
※ この原稿は2008年7月5日に都内某所で行われた座談会の模様を再構成したものです。


