FAMOUS JAZZ CD 21 PROJECT | 21世紀の定番ジャズCD

1980年代のジャズ 100CD 選考座談会 vol.26

八田真行単独選出からは何を選ぶ?

益子:
ちょっとワン・クッションおいて、八田さんのを見てみましょう。
村井:
八田さんのはわかるのとわかんないのがあるんですよね。
須藤:
わかんないなぁ。
原田:
フォローしていくって感じで進めましょう。
村井:
はい、アンドリュー・ヒル『エターナル・スピリット』。
原田:
はい、これはいいレコードだと思いますね、好きです。
後藤:
オレもいいと思う。
村井:
おっ、3票になっちゃった。  
須藤:
なんでみんな入れなかったの?
原田:
なぜ僕、入れなかったのかっていうと、やっぱり『ブラック・ファイアー』とかと比べると、おちると言わざるを得ない。ベースがルーファス・リードなのもマイナスだ。けれどもやっぱり、アンドリュー・ヒルあったらうれしいな、ということですね。
益子:
次、ウォルター・デイヴィス・ジュニア『スコーピオ・ライジング』。
原田:
これは僕聴いたことないです。
後藤:
これは入れなくていいんじゃない? オレもちゃんと聴いたことないけど。(一同爆笑)
須藤:
ウォルター・デイヴィスの80年代っていわれても、いました? って感じだし。
後藤:
ホントそうだよね。八田さんがいないのに悪いけど、いらないんじゃないの? ひどいなぁ。
村井:
じゃあ、バツということで。
益子:
じゃ、ランディ・ウェストン『ポートレイツ・オヴ・セロニアス・モンク』。
原田:
これ、3部作ですよね?
後藤:
これは入れてもいいと思うなぁ、オレは。
益子:
ジャケットだけ記憶にある、って感じですね。
村井:
パーカッションが入っていて、ちょっとアフリカ風みたいなの。
後藤:
ランディ・ウェストンって他にもいろいろあるんだよな。これとエリントン、モンクをテーマにしたのと。オレそれは入れてもいいと思うんだよな。
村井:
このあとの2枚組の大作よりもこっちのほうがいいと思いますね。(聴いてみると)
後藤:
思い出した。
村井:
カッコイイよ。
後藤:
これ、カッコイイよ。
村井:
オレ、好きだよ。
後藤:
オレも好きだよ。
益子:
これ、ベースは誰ですか?
村井:
ジャミル・ナッサーですね。
後藤:
ヘンなアルバムだけどね。
原田:
ランディ・ウェストンって今も生きているんですよね?
村井:
生きていますね。
須藤:
どこかお寺か何かでライヴやりましたよね?
原田:
デカイんですよ、2m以上あるんですよね。
村井:
これは入れていいと僕は思います。
後藤:
オレも。
村井:
はい。次、ハンク・クロフォード&ジミー・マッグリフ『ステッピン・アップ』。
原田:
これはいいレコードですよ。
後藤:
そうなの? オレ聴いたことないな。
須藤:
80年代って気がしないですよね、普遍的な人たちですよね。
原田:
そうなんですよね、こういうのがあってもいいんじゃないかと思うんですよ。
後藤:
オレ聴いてないからなんとも言えないなぁ。
村井:
ソウル・ジャズ系みたいなのがほとんどないんですよね。
益子:
でも、それをわざわざ80年代に入れるのかっていうところが問題ですね。
村井:
80年代にこういうものが元気であった、っていうのをね。
原田:
やっぱり売れているんですよね、いっぱい海外で出ているんですよね。
須藤:
マイルストーンからとか。
村井:
とりあえずマルにしておきますね。あとでまた減らせるからさ。次、ウディ・ショウ『ユナイテッド』。僕は、いいと思います。ウディ・ショウのアルバムは結構いっぱいあるんだけど、どれか1枚っていうと『ユナイテッド』でいいかな。
後藤:
あと、何があるんだっけ? いっぱいあるんだよね。
村井:
70年代後半からあるからなあ。
後藤:
入れてもいいんじゃない。
村井:
うん、ウディ・ショウは欲しいと思うね。いれましょう。次、いきましょう。グイド・マヌサルディ。
後藤:
アルバム2枚ぐらい持っているんだけど、この辺あんまりよく知らんからなぁ。
村井:
僕も知らないんだよ。
須藤:
イタリアン・ハード・バップですか。
後藤:
いやいや、ただのピアノ・トリオだと思うよ。
須藤:
ヨーロッパの人ですよね。
後藤:
イタリアのピアニスト。
村井:
これ原田さん知ってる?
原田:
いや、知りません。
村井:
困ったね、これ誰も知らない、って、選びようがない。
益子:
いやぁ、知らないぐらいだったら、いいんじゃないですか(笑)。なんて。
村井:
うーん、とりあえず、バツにしておこう。
後藤:
しょうがないよ、アイツいないんだし。

※ この原稿は2008年7月5日に都内某所で行われた座談会の模様を再構成したものです。